●早いもので
早いもので今年もあと二か月。
進路面談もあと数件を残すのみ。Neo School の各先生が担当してくれた面談はいかがでしたでしょうか?私自身は相変わらずですが、生徒のヤル気、ゲン気、ユウ気を刺激できる面談であることを重視しています。
欲が出るのは大人も子供も同じこと。親が子供に期待すればこそのアドバイス(お説教?)が逆効果に働いて冷戦状態のご家庭もちらほらありました。まあ、多かれ少なかれ素直になれない年頃の子には、ストレートと変化球の緩急をつけたアドバイスで受験学年を乗り切って欲しいものです。
第三者の立場として、保護者様と生徒を前にして話すのはベテランの先生なら誰しも使う喧嘩両成敗の手法。
生徒に向かっては、、、
「いいか、OO。親は自分の子がかわいくて、成長してほしくて説教をするんだな。でもそれを素直に受け止められない年頃なのである。いらいらしたり、むかついたりして良いのだ。誰かに当たりたくもなるな。でも私には当たるなよ。」
「親は自分の子の良いところは十分に承知ているから、良いところがたくさんあるOOに褒めるのを忘れてしまっているようだ。成長してほしい、という願いが強いから、ついつい直した方がいいところばかり口うるさく言うようになってしまったようだな。」
「バランス良く、褒め、叱ってくれればもう少しすっと腑に落ちるアドバイスもあるかもな。人間叱られてばかりじゃな、、、。」
保護者様に向かっては、、、
「お母さん、高校は義務教育じゃないのですから、子供のわがままを聞く必要はありませんので、お金を出す立場から、(子供が)調子に乗ったことを言っているようだったら蹴飛ばして結構です。そもそも高校は進学させてください、と言う気持ちで親に相談するものですからね。そうだよな、OO。」
「お互いに同じ目標に向かっているのですから、無駄な争いをしている場合ではないですよね。」
最後には、、、、
「OOの頑張りを応援したいと思っているお母さんがいて、志望校に合格したいというOOの気持ちがあって、家族で協力できた受験を迎えられるのが一番好いことなのだ。」
そんな感じになった先日の面談。
他の先生のようにデータ駆使したりや受験システムのことは良く分かっていないが、とりあえず古き良き時代の進路面談をできるかぎり続けていきたい。
前述の保護者様が帰り際に、
「早いもので、、、(うちの子)もう15歳になっちゃいました。何か親がいろいろ口出しできるのもそろそろ終わりのような気がして、ついつい言ってしまうのです。」と本音を漏らしてくれた。
「お母さんも15歳ってことですね。ご苦労様です。」と言葉を添えるとOOが「どうしてお母さんが15歳なの?」と野暮な質問をした。
どのご家庭も精一杯子育てをしている。子供の年だけ、親をやっている計算だ。楽しみながら苦しみながら子育てをしているご家庭がほとんどだろう。
心の底からご苦労様と言いたい。
早いもので、塾の先生を始めて20年を越え、ただ長くやっているだけの仕事から何かを残したいと想いだして早数年。
想いをカタチにする気持ちがある限り、子育て同様楽しみながら苦しみながら、自分が成長できるのであって欲しい。
ん~、こんなセンチな私にさせるのは天高く輝く満月前夜のお月さまのせいかな?明日は“満月”、晴れた夜空ならじっくりと空を眺めて、祈りましょう。
ありがとう、を言いたい人の顔を思い出しながら。。。ありがとう、って。 何か良いことありそうな気がする。
by n-susan
| 2009-11-02 02:28
| よけいなこと